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終わりでござる
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それは、私が友人のAとBと一緒に
連休を使っての小旅行をしよう、と言う話から始まります


AとB・・・
いや、ここでは仮名としてヤスとサブと言う名前にしておきましょう

ヤスとサブは、その旅行に賛成で

二泊三日の小旅行をする事になりました

そこで、どこに行くか、と言う話になり

私は、山に行くのはどうだろうか?

と言うと、二人共それに同意し

小旅行なので、あまり遠くには行かずに

泊まれる場所がある場所が良い、と言う話なり

サブが、泊まれる場所のアテがある、と言いながら
誰かに電話をかけたのです

私達は、期待しながら、その会話を聞いていました

電話が終わって、サブが言うには

サブの友人が所有している別荘を借りると言う事になったのです

しかし、それにはその旅行にサブの友人が同行する事になる、と

サブは少し悩みながら、どうするか聞いてきました

私は
「山に行って楽しむのに、何人居ても良いじゃないか」

と言い、軽く了承したのです・・・





まさか・・・あんな事になるとは知らずに・・・








旅行当日

私は、ヤスとサブ、そしてサブの友人と言う、ケンジさんと一緒に

ヤスの車に乗って、ケンジさんの別荘へと出発しました


ケンジさんは、朗らかな人で、車の中で話しをしているうちに

すぐに打ち解けました、私は、この旅行は楽しくなりそうだ

と思いながら、旅行への思いを膨らましていました







車で数時間かかって、ケンジさんの別荘に着いた私は

とりあえず、一通り見ておこう、と思い

ケンジさんに一言言い、別荘の中を見て回りました


ケンジさんの別荘は2階建ての山荘で

一階には玄関から、ラウンジがあり

そのラウンジから、二階に続く階段があり


ラウンジから続く部屋には

食卓とキッチンのある広めのダイニングと

トイレや風呂場のある浴室の

合計三つの部屋が一階にあり


二階には、客室用の個室が4つあり

部屋が二つづつ向かい合って並んでいる

その部屋を一通り見て周り終えた時に

私は、ヤスに呼ばれ、下に降りて行きました



ヤスが言うには、食料や水は持って来ているので

まずは、部屋を決めて、食事当番を決めよう
と言う事でしたので、私達は話し合い

私は、サブの部屋の向かい、と言う事になり
とりあえず、軽い昼食を取りつつ

その夜の食事当番はヤスがやる、と言う事になりました


そして、別荘の掃除をしよう、と言う事になり

その日は、夜まで、別荘を掃除する事になったのでした




その夜、ラウンジで休みつつ
サブと話をしながらテレビを見ていると

夜から嵐が来る事がニュースから伝えられました

サブが
「嵐が続くと、明日は外で遊べないな」

と、残念がっていましたが

今日も、掃除ばかりをしていたので、外には行って無いので
私も、嵐が夜のうちに去れば良いのに、と思いました



そこに、ケンジさんがやってきて
ヤスが見当たらない、と言ってきたのです


ヤスは張り切って掃除をしていたので
疲れてもう、寝てるんじゃないか、と言いました


そこで、サブがヤスの様子を見てくる
と言いながら、二階に上がって行きました

ケンジさんは
安心したようにダイニングへと消えてゆきました


私は、ラウンジのテレビを消し

夜も更けて来たので部屋に行き

ベッドで、ウトウトとしていた時でした



ラウンジから、悲鳴に近い声が聞こえてきたのです

私は、その声で飛び起き

何事かと、思い、部屋を飛び出しました

どうやら、それはサブも一緒で
殆ど同時に部屋を出てきたようでした


そして、二人でラウンジへ


ラウンジではケンジさんが
風呂場の中を見ながら、固まっていたのです




私は、恐る恐る、風呂場の中を見たら

そこには、首から血を流すヤスが横たわっていました


私は、一体、何故、ヤスがそこに倒れているのか

分かりませんでした



その時、私の後ろから風呂場を覗いたサブが叫びました

「この中に殺人鬼が居るんだ!いや、お前らが殺人鬼だ!
 冗談じゃない!殺人鬼と一緒に居れるか!」

と言いながら、彼は階段を駆け上がり
部屋へと飛び込んで行ったのです


ケンジさんは、部屋の角を歩き、前の人をタッチして

タッチされた人は、また歩いてゆき、前の人をタッチして

それを続けて行き、眠らないようにする、と言う提案をしてきました


私は、それなら、大丈夫だと思い
部屋の四つ角に四人が立ち


ケンジさんから歩きだしたのです

ケンジさんが、私の肩にタッチして
私が歩き出し

私は、ヤスの肩にタッチして
ヤスが歩き出し

ヤスがサブの肩にタッチして
サブが歩き出す

次の人をタッチして
その次の人が歩き出す

それを朝まで繰り返してゆき

私達は、なんとか眠らずに夜を過ごせたのでした


朝には、吹雪も止み

私達は、別荘から出て

車に乗り込み

幽霊が出る、と言う峠へと出かけたのです

霊感の強いサブが、やけにガクガクと震えだし

「あぁ、俺達4人だったよな・・・」

と、言っていたので、私は、ただ頷いたのですが

サブが、次に言った言葉は衝撃的でした

「じゃあ、俺が触った人は、誰なんだ?
 だって・・・ケンジは、お前の居た所に居たんだぞ?」

そう言われ、私も驚きました

その時は必死だったので、分かりませんでしたが

私は、死んだヤスが
私達を助けてくれる為に、一緒にやったのだと思いました


そして、その幽霊の出る峠に来た時

あたりは真っ暗になっていました

サブは、やっぱり幽霊なんて居なかったんだ
と言いながら、結構な速度で車を進ませていました

しかし、その時

車の前に、突然、女性が飛び出してきたのです

サブは驚きながら、車を急停止させ、車から飛び出し

女性を撥ねたのでは無いかと周りを確認していました


私も周り確認するために、車外に出たのですが

周りに女性どころか
女性が飛び出してきた方向は崖になっていたのです

そう、このまま車が進めば、崖に落ちていたのです・・・


私は、きっと、女性の幽霊が助けてくれたんだ
と思い、そっと手を合わせました


すると、サブ
「車に早く乗れ!」
と言いながら、押し込むように私達を車に乗せ

素早く出発してしまいました

その時、フロントミラーに女性の顔が映り


「死ねば良かったのに」

と言い放ったのでした



私はサブに
何故、そんな急いで車を出したのか聞きました


すると、サブは
車の下にナタを持って大男が潜んでいた事を教えてくれました


もし、あのまま居たら、私達は大男に殺されていたでしょう

そう思うと、私の震えは止まりませんでした


そして、私は家に帰った後、色々と考えた末に


峠で死んでいった動物達の為に
供養の為に花を手向け、手を合わせて冥福を祈りました


その後、そこには地蔵が置かれ
それ以来、そこでの事故がめっきり減ったそうです


やはり、動物の霊だったのでしょうか・・・

既に、終わった事件ですので
私には、もう知る術はありません・・・


ですが、その哀れな動物霊たちや
事故で死んでいった人たちの為に・・・

私は今でも、その地蔵に供養の為の花を忘れません・・・

もう二度と、そんな悲劇が起らないように・・・と・・・






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